タヌキ

タヌキ:公園で目撃情報も?愛らしいタヌキに迫る

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タヌキは、見た目からして愛らしい表情で私たちを和ませてくれます。そんなタヌキ、実は公園など人間の居住区でも目撃情報があるほど、身近な動物なのです。
その愛らしく、意外と身近なタヌキの生態や特徴などについて迫っていきたいと思います。

タヌキの生態と種類

タヌキの生活の特徴

私たち人間と同じく、タヌキは哺乳類の一種です。しかし、その生活は人間とは少し違っています。
まず大きな特徴であるのが、活動時間です。タヌキは夜行性の動物であるため、主に日没の少し前から行動を開始します。行動をするときは単独やペアが多いです。しかし、群を形成することもあります。
ただ、人間と似ている特徴なのは一夫一婦制という点でしょう。そのため、夫婦があること、活動をするときは集団を作ることもあるという点については、人間に似た特徴の生活様式を持っているとも見られます。

タヌキにはこんな種類がいる

タヌキにも、他の動物と同様に幾つかの種類が存在しています。
タイリクタヌキ
コウライヌタヌキ
ウンランタヌキ
ウスリータヌキ
ニホンタヌキ
以上が、現時点で知られているタヌキの亜種目です。
ただ、日本に主に生息しているのはニホンタヌキであり、その他の種類のタヌキは海外で生息しています。そのため、日本国内で見かけるタヌキはほとんどがニホンタヌキであると思って大丈夫です。
さらにニホンタヌキにおいては、
エゾタヌキ(主に北海道に生息)
ホンドタヌキ(主に四国・九州に生息)
の種類に分かれます。
また、タヌキは大まかに分類するとイヌ科の生物です。そのため、犬と同じ先祖を持つことから、よく対比されるキツネなどとも親戚の動物と考えられます。

タヌキの生息場所

基本的に自然が多い場所で生息

動物には生活圏があり、生活のしやすい場所を中心に活動をします。タヌキの生活圏は、木が多かったり川があったりする自然が多い場所です。そのため、野生のタヌキはこれらの環境の中で見かけることが多いでしょう。

なぜこのような場所で、主に生活をしているのか。その理由としては、進化の過程で森林や水辺に適した体の構造になっていることが大きいです。また、雑木林であれば身を隠しながら行動ができるという防衛的な点も理由として挙げられます。

都会に出現することもある

基本的に自然の多い場所で生活するタヌキですが、都会に出現し、団地や公園などで見かけることもあります。これはタヌキの生活の適応力の高さによるものです。
タヌキが都会で生活をする際は、排水溝などの人目につかない場所を寝床しています。そしてそこを中心に活動をし、自然のない環境でも逞しく生きているのです。愛らしい表情からは想像できない、すごい適応力ですよね。
しかし、このような状況は、人間による都市化によってタヌキの本来の住処である森林が奪われてきた結果でもあります。

タヌキの好物

タヌキは普段こんなものを食べている

タヌキは雑食性であることから、いろいろなものを食べます。その生息地によって様々なものを食べるため、タヌキが一概にこのようなものを食べているとは断言できません。しかし、野生の比較的自然の多い地域で暮らしているタヌキは、カキなどの果物、カボチャや稲などの野菜類を食べていたことが確認されています。
また、それほど顕著ではありませんが、肉食性もあります。ですので魚や肉、虫なども食べられます。雑食であり、好き嫌いをしない点も、タヌキがどのような環境にでも適応して暮らせる大きな要素となっているのでしょう。

タヌキは生ゴミも食べるので注意

タヌキが都会などの人間の生活区で生息する場合、その環境の中で食糧を得ていかなければなりません。その際に、食糧として真っ先にタヌキの目につくのが人間の出す生ゴミです。
先ほども紹介したように、タヌキは雑食です。そのため、人間が出した生ゴミも、タヌキにとっては十分な食糧となります。
外に出していた生ゴミの袋を、タヌキが中身を食べるために荒らすことも多く報告されています。愛らしいタヌキですが、その点には注意をしておきたいです。

まとめ

タヌキは、見た目の愛らしさからは想像がつかない適応能力も持っている、すごい動物であることがわかりました。都会にも出現することもあるタヌキ。可愛らしいと思うと同時に、都会でもたくましく生きて欲しいとも思ってしまいます。
また、都市部にはヘビも生息しています。ヘビについて知りたい方はこちら。「ヘビ:神秘的な雰囲気もあるヘビは、どんな生き物なのか?
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