トンボ

トンボ:きらめく目の不思議、その生態と魅力を紹介

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夏から秋にかけてよく見かけるトンボ。身近な割に、その生態について私たちはあまり知りません。
そんなトンボについて、特徴的なきらめく目のことはもちろん、幼虫のこと、羽ばたきのことまでその生態と魅力を紹介いたします。

トンボの誕生

産卵について

トンボの産卵は、その種類によって幾つかの方法に分かれます。
まず、大まかに分けて番いのトンボが連結して産卵するか、それともメス単独で産むのかの違いがあります。そしてさらに、水辺に産み落とす方法だけではなく、植物の中や、物の表面、土や泥の中に産むという場所の違いがあるのです。
これらの違いは、そのトンボの種類によって、産卵を行う生殖器の違いから生まれてきます。

幼虫はヤゴと呼ばれる生物

トンボの幼虫は、実は水中で生息しています。しかも、一見すると成虫のトンボとは全く違った形状をしています。ですので、トンボの幼虫と判断がつかないこともあるでしょう。
このトンボの幼虫は、ヤゴと呼ばれており、水生の肉食昆虫です。幼虫の時は水辺に居る小さな昆虫や魚を食べて成長します。水中生物であるヤゴが成長すると羽ばたくトンボになるというのは、とても不思議な感覚ですよね。

トンボの目・複眼の凄さ

複眼の仕組み

トンボの目は、複数の目が集まった構造をしています。この構造は複眼と呼ばれ、私たち人間のような単眼とは全く違った仕組みです。多くの小さな目が寄り集まり、そして半球体状の大きな目を構成しています。
複眼は、その一つ一つにレンズが付いた筒のようなものとなっています。そして視覚を受け取るセンサー自体は、その複眼の中に存在しているのです。複眼はこのような仕組みですが、まだまだ解明できていない部分も多い不思議な目でもあります。
複眼が特徴的なトンボは、その複眼に約2万個の単眼があると言われています。これは昆虫の中でも多い部類です。

複眼はどう見えている?

細かい目がたくさん詰まった複眼。単眼である人間からしてみると、その見え方は想像がつかない部分があります。では、その複眼は一体どうやって見えているのでしょうか。
複眼は、その見た目から高度な視覚を持っているように見えます。しかし、視力そのものはそれほど高くなく、人間の視力で言うと0.1以下です。しかし、小さい目が幅広く、そして球体状についているため、かなり広い視野を持つことが可能です。背後から敵が来た時にでも、それを見て逃げられるくらいの見え方をしています。

トンボの飛び方と羽

トンボの飛び方の特徴

トンボの飛び方は、少し特徴的です。スピード良く前進することができるのはもちろん、空中で止まる、いわゆるホバリング、そして少しですが後退ができます。
このような飛び方ができるのは、トンボについている4枚の羽が、それぞれ独立して動いていることに理由があります。全ての羽を一度に動かすことしかできなければ、自由が利きません。しかし、それぞれの羽でバランスをとって飛ぶことで、加速したり空中で止まったり、少し下がったりという自由な飛び方が可能です。
そう、トンボは飛ぶのがとても上手で、器用な昆虫なのです。

トンボの羽はちょっと不思議

トンボが上記のような飛び方ができるのは、その羽にも秘密があります。4枚の羽が独立して動かせるのは、それぞれの羽に連動していない筋肉がついているからです。この独立した4つの筋肉が、独立した羽の動きを可能にしています。
そして羽そのものも、3/1000mmという驚異の薄さです。これだけ薄い羽であるのも、繊細な飛び方ができる要素でもあります。このように、トンボの羽は色々な機能が備わっており、他の昆虫に比べてもちょっと不思議なものです。

まとめ

トンボは、私たちが知らないような凄い機能、そして能力が備わっています。しかも、その機能や能力の中には、まだ解明できていない秘密も多いです。
こうやって見てみると、普段の生活で見かけるトンボも凄い昆虫として認識してしまいます。そのような見方をすると、トンボを見る楽しみが増えるのではないでしょうか。
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